2018年4月2日月曜日

ジャゴケ探検隊 赤目四十八滝

三重県と奈良県の県境赤目四十八滝で開催された「ジャゴケ探検隊」なる謎のタイトルが掲げられた、観察会に参加してきました。



ジャゴケとひとくくりに言っても、
「オオジャゴケ」「ウラベニジャゴケ」「タカオジャゴケ」「マツタケジャゴケ」と4タイプあるらしい。

我々が、良く食しているのは「オオジャゴケ」。

その4タイプの分類と、分布域の調査をしている、兵庫県立人と自然の博物館の秋山先生が隊長となり、ジャゴケに関する知識向上。ジャゴケに興味がある人の親睦を目的に開催されたイベントなのだ。

まず、このお誘いが来た時点で、「ジャゴケに興味がある人の親睦???」ジャゴケに興味がある人が、親睦をはかるほどいるのか?などという疑問を持ちつつ、ジャゴケテーマの観察会に参加しないわけにはいかないであろうということで、仕事の合間を縫って、予定を強引に入れ、参加してきました。

しかも、その???な人が20名近く、あっという間に定員いっぱいになったのだから驚きだ。遠くは東京、千葉、宮崎、佐賀からいらしている方も! ジャゴケの引きの強さおそるべしである。



ジャゴケの説明に真剣に耳を傾ける参加者。


ジャゴケの生える壁に群がる参加者。



今回の調査では、残念ながらターゲットであったマツタケジャゴケは見つからず、ひたすらにオオジャゴケワールドが広がっていた。一部、ウラベニらしきジャゴケが生えており、その辺りは秋山先生の分析が待たれるところ。


その他教えていただいたこと>
調理する前にジャゴケを切って、置いておいたときに出てくる、粘り気は多糖類であるということ。ジャゴケの中心付近に、その多糖類を貯蔵する管があるということ。その栄養を狙って、線虫やハモグリアブなどが食害するということ。他のコケでも多糖類を貯蔵するものはあると思われるが、秋山先生はご存知でないということ。ということは、ジャゴケなかなかに特別なヤツなのか? そして苔の中でも栄養があるため、虫に食べられた跡を多く見ることが出来る種類ということらしいのだ。(ひょっとして、我々が苔の中でもジャゴケばかり食べているのは、動物の本能としての必然??)







さて、ジャゴケ以外にもたくさんのコケを観察できたので、その一部をご紹介。


【カビゴケ】
文字通り、葉っぱにカビのようにつくことから、カビゴケ。
香りがあるのだが、その香りはカビ臭いわけでなく、
なかなかにスパイシーで良い香りがする。



【オオシラガゴケ】
他のコケと比べると、白髪のように白っぽく見える。
ホソバオキナゴケやアラハシラガゴケの仲間で、大柄な種類だ。


単独で生えているのは、こんなに長く成長したものも!



【ホウオウゴケ】
斜面から生える羽のようだ。
雫がまた美しい。



【ムクムクゴケ】
密かに今回一番会いたかったコ。
いーーーぱいいました。
ああ、ムクムクゴケにだったら、何されても許してしまいそう。
そんな愛らしいお姿です。



とりあえず、他にもいっぱいありすぎて、まとまらないので、この辺で。


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ちょい番外編。

赤目四十八滝にいって、
滝の写真を一枚も撮っていないことに今更気が付く。。。



途中のお茶屋さんにあった看板。
この看板ほしい・・・。



コケに滴る
雫の美しさと言ったら。
こんな宝石があったら、
ずっと見ていられるだろうな。










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