2017年11月25日土曜日

趣味の園芸12月号

普段、苔の人、たまに蘭の人の道草です。

NHK出版趣味の園芸12月号洋ラン特集で、
シンビジューム記事と動画を担当しています。


シンビジウムは水で育てる。
お水が好きな蘭なので、
花芽が付いているものは乾かさないようにね。


ミツバチを誘因するシンビ キンリョウヘンの紹介。

道草の和蘭販売サイトで取り扱い中です。

かざしてプラスという、アプリから見る動画も担当しています。
こちらも是非ご覧ください。

2017年11月24日金曜日

奈良県川上村にて苔の日々 初日・二日目

昨日までの3日間。奈良県川上村の村おこし協力隊のメンバーにお呼ばれして、苔テラリウム講座を開催してきました。

苔のビジネスにテラリウムを取り入れたいと考えている方々へのレクチャー。

今までは、商売として取り組もうとしている人たちには教えてこなかったし、そういった話があっても断ってきました。(普通にワークショップに参加して、教えてもらったと思って、教室とかやっちゃう人もいるけど・・)

何で断ってきたかというと、その形だけ真似して、コケのコトや、お客様の手に渡ってからその後のコトは蔑ろにされそうな気がしたし。ブームみたいだし、インスタ映えしそうな可愛いの作って教室やって少し儲けてみたいみたいなね。

今回は苔の研究やっている人の仲介があったてこともあったけど、しっかり苔のコト、作り方のコト勉強して、自分たちのビジネスにしたいんだっていうのが伝わったんだよね。それなら基本のコトやるだけでも、2日間くらいかかるし、これくらいのコストはかかりますよって、生なお話しして、それでもやりたいということで。
だいたい、少し設けたい的な人はそのコストの部分で断ってくるからね...


村おこし協力隊の人たちは、川上村の若い人なのかと思っていたら、
役場が募って移住してきた人たちなのです。
3年間だったか、決められた期間は色々な補助があったり、村の仕事があったりするのだろうけど、その後は自分たちで生業を作らねばならぬのだそうだ。
そこに苔の選択なんだね・・

はい、ぷれっしゃーーーー

仕事を受けたからには、しっかりと教えて、仕事の役に、生活の役に立ってもらわねば、あんなのたのんで損したと思われたくないし、道草に教わってコケの仕事始めて生活苦しくなったとか言われたくないし。

最近、ローカルデザインの本を読みあさっちたのも、こういったところでビジネスしようという人たちのことをわかっておかねばと思ったから。
山梨もいい加減ローカルですが、東京からの距離感とかは、やっぱり他のローカルエリアとは違うと思うんだよね。道草はその辺をうまく利用しながら、東京都田舎町を行き来しているわけだが。


前置きはその辺にしておいて、
奈良県川上村どこだーーーーってところから。

川上村のサイト
http://www.vill.kawakami.nara.jp/life/docs/2017013100120/
平成27年度 680世帯 人口1313人



皆が良く知っている鹿さんがいっぱいる東大寺から、ずーーーーーと南の方。
ダム湖があって、奈良県の水源地。
川の水もとってもきれいで。
紅葉は終盤戦でしたが綺麗な景色。


山梨県からは、私の軽バンで7時間ジャスト。
(帰りはホントしんどかったです)

今回講座の会場そして、私の宿泊滞在場所となったのが、暮らす宿HANAREさん。
http://hanareandinkyo.tumblr.com/


深い谷間の集落に位置し、
古民家を改装したその場所は、薪ストーブがとても暖かく、居心地がよく



今回の参加メンバーは5名
作り方だけでなく、苔の準備や下処理、ワークショップや製品を販売する際の心得。そして、一人に先生してもらっての模擬ワークショップなど。
もちろん、ピンセットの使い方など、作り方のレクチャーも長めに行いましたが、作り方は正直、もっともっと長い時間をかけないと、綺麗なものを短時間で作るなどといったことまで教えるのは難しかったかな。あとは、皆が自主練してくれるみたいなので。




道草が独立してから今までどうやって、コケビジネスを軌道に乗せてきたのかの話しや、今後苔のブームってどうなの。←もうピーク過ぎてますから、売れている商品、ビジネスを後追いしても、個人のレベルでは儲からないよといった現実的なダークサイドの話まで。
この辺は、1月に東京で若きお花屋さん達に、お話しする機会がありそうなので、頭の中が整理できたぜよ。

いやはや、普段のワークショップは、正直お客様に楽しんでいただいて、綺麗な作品を作ってもらって、その後楽しんでいただく方法を教える。ようは、楽しんでもらうことをやればOKなのだが、今回はそれとは全く違うので、2日間のことでどこまでお役に立てたのか不安も残るところ。

皆、素朴で素敵な人たちだから、教えようか迷っていた着生のことなど、惜しみなく喋りすぎてしまったような(笑)


 宿や周辺のことに話を少し戻すと、
このエリアはとても湿度が高く、
いたるところが苔むしている。
苔の塊のような場所なのだ。

ちなみに、クローゼットの中にキノコが生えたなんて話も・・それはイヤ


明るい石垣にはハイゴケが縦横無尽にマットを作り、


可愛い地衣類がにょきにょきと顔を出す。


道路沿いの石垣は、コケとシダにまみれたモスモスワールドで、
コケ好き、シダ好きが来たら、この石垣だけで数日滞在できるくらい。

マメヅタもいたるところにありましたね。

吉野地方は何といっても昔から林業が盛んな地域で、
なんでそうなのかというと、湿度が高いために、密植して植林すると、日が当たらなくなった枝が勝手に腐って落ちるので、真っすぐな樹に育つのだそうだ。
と、宿の隣の樽を作っている方が教えてくれた。

なんでしょう。
可愛い紫のもふもふ。
気になったので写真を。


ソーラー発電と発酵は、スローライフの共通項でしょうか。

釜戸ゴハンはやっぱり美味しかった。
宿泊すると、釜戸炊きも自分たちでやるっていうシステムらしいよ。
なかなかできない体験だよね。

谷間の夕暮れは早く、夕食前に散歩に出かけたら、
まっくらで、森が近くて、
それは恐ろしくて、
人間は自然と共に暮らしているのだけど、
自然に対して恐怖を感じるものなのでしょうね。


集落の人口が減ってきて、徐々に自然が迫ってきている。
というお話をされていた。

元は自然であった場所を人が切り開いたのだろうけど、
その境界線は人が手を入れなければ、簡単に乗り越えて、

その迫ってくるという表現に、自然に対する畏怖のようなものを感じた。
たぶん都会の人が感じている自然観と、自然に密着して暮らす田舎の人たちの自然観は違うのだろうな。


田舎と都会の違いで言えば、
ストレスや寿命の話しになり、なんとなく都会から田舎に移住するって、ストレス社会から解放されて健康的なイメージがあるけど、案外田舎は田舎でストレスがあるようなのだ、それはご近所付き合いとかということではなく、生きていくということ、生活するということに対するストレス。
災害があった時、病気をした時、圧倒的にインフラが整っているのは、都会なんだよね。
都会では保育園に入れるの大変かもしれないが、田舎では保育園の送り迎えに片道40分・・。それ毎日のことと思うと結構大変なんだろうと思ったり。
あとはそれぞれ個人が、どの程度豊かな暮らしを望んで、どういう生活をしたいか。

全くストレスなく、すべて便利で豊かなんて、世の中にないからね。





だいぶ脱線しましたが、色々と感じることがありましたので。






2日目の最後に、皆に作ってもらった作品達。
それぞれに愛らしい。




さて、長くなってしまったので、3日目に行ったコケ観察のことは、また後日。







2017年11月8日水曜日

銀座ロフトで苔テラリウム販売スタート



銀座ロフト4階に道草michikusaの苔テラリウムコーナーができました。

有楽町の閉店からしばし時間が経ちましたが、
ついに銀座の街に道草の商品が帰ってきました!!

(ギフトシーズンになんとか間に合ったぜ!)

ここの棚4段すべて道草michikusaの苔商品!!

定番の苔テラリウム
銀座ということで、ちょっと高めの作品も

苔テラリウム作製キット
パックゴケ、SOIL、ツール、ガラス容器といった
作製アイテムまで
幅広く取り揃えています。


クリスマスギフト用に、小さなテラリウムで作った
苔アクセサリーも販売しています。



12月には京橋のカフェでワークショップも企画しています。
ワークショップの詳細はこちら。

売り場をみて、初めは教わりながら作ってみたい
という人は!
ぜひ、こちらにもご参加ください。