2016年1月11日月曜日

苔テラリウムの育て方 寒くなってきました編


【苔テラ管理あれこれ】


今年は暖冬で、寒くなってからの管理を書こうと思いつつ、年が明けてしまいました。。。


実は、テラリウム栽培のコケにとって、寒さはそれほど苦になりません。

まあ、道草が商品にしているコケは日本産ですので、自然環境でも十分に寒いわけね。
(屋久島とか、南の方の固有種はちょいとわからないですが…)

暑い時期よりも、トラブルは起こりにくいので、あまり気をつかわずに育てられます。

そんじゃー、記事にならんじゃないの、
ということで、うっかり凍らせてしまったときの話しをしたいと思います。


都会にお住いの方は、室内で凍ってしまうなんてことはないかと思うのですが、

日本全国広し! 室内でも窓際などは氷点下で、凍り付く地域もありますのです。



まず、コケの耐寒性ということで言うと、まあよっぽど強いです。

自然のコケもそんな環境にいますから、話しがズレますが、ギンゴケは南極にもいるんですって。



<冬の間、森の中でコケはどうしているの?>

観察には適さないシーズンですが、冬の八ヶ岳に入ってみると、

チリチリに乾燥した状態で、凍り付いているコケを目にします。

どうも、細胞の中が水で満たされた状態で、凍り付くのではなく、乾燥して乾眠状態になって凍り付いているようなんですね。

わりと乾燥に弱いと思う、シノブゴケやコツボゴケなども、チリチリのカチカチです。



<苔テラが凍るとどうなっちゃう?>

テラリウムのコケは、細胞が水で満たされた状態のため、凍るとダメージあるようです。

色々な苔テラを冷凍庫に入れて実験したのですが、

溶けてくるときに、植物の細胞が壊れたような香りがしました。

そして、数日後茶色く変色してきます。

種類によってもダメージの出方は違いましたが、

まだ一回しか実験していないので、その編の話はもう少し検証してからに。


(犠牲にしたコケさんゴメンナサイ。。。)



じゃ~ 寒すぎて凍らせちゃダメじゃなーい!!



<凍らせてしまったときの対処法>

・慌てて温めたり、解凍しないこと!

ゆっくり解かすと細胞が壊れにくいので、できれば冷蔵庫のような環境で、徐々に解かすとダメージ出にくいです。これはコケに限らず、他の植物でも同じなんですよ。



前職時代、大切な展示用の蘭を凍らせてしまった経験より・・・。




えーと。

今日の話をまとめますと。


・ コケは寒さに強いので、凍らない程度の温度であれば、問題なし。

・ 誤って凍らせてしまったときには、慌てず冷蔵庫の中でゆっくり解凍。





山梨県もようやく本格的に寒くなってきまして。

コケよりもまずは、自分自身を温めたいのです。。。


苔テラ生産には良い季節だけど、人間には厳しいのじゃー。




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